「言いかえる力」トレーニング
Aと同じ意味になるように、Bの空欄を埋めます。
答えは「重さ」となります。
一般に、「み」による名詞化は主観的になり、書き手個人の感覚が反映されます。
数値化することのできないような、あいまいなイメージがあります。
一方、「さ」による名詞化は、「み」の場合よりは客観的になります。
個人の感覚を離れ、状況によっては数値化も可能になります。
「み」をつければ名詞化できる
さて、類題を少しご紹介します。
①「深いところにはまって動けなくなる」→「( )にはまって動けなくなる」
②「親しくなれそうな感じがした」→「( )を感じた」
③「議論の結果、問題が明らかになった」→「議論の結果、問題が( )に出た」
④「高いところから眺めると全体が分かる」→「( )から眺めると全体が分かる」
⑤「退院後はまた泳げたら楽しいと思う」→「退院後は泳ぐのが( )だ」
⑥「苦しい気持ちを分かち合えるのも友達のよさだよ」→「( )を分かち合えるのも友達のよさだよ」
⑦「試合終盤の投球前の大谷翔平の表情はすごかった」→「試合終盤の投球前の大谷翔平の表情には( )を感じた」
答えは、①深み、②親しみ、③明るみ、④高み、⑤楽しみ、⑥苦しみ、⑦すごみ、となります。③だけ、元の言葉が形容動詞(「明らかだ」)ですが、意味は同様ですから特に気にすることはありません。
この程度の名詞化練習は、日常の中でいくらでもできますね。
大切なのは、「み」をつければ名詞化できるんだ、ということを「意識」させることです。この意識こそが、作文や読解記述の成否を分けます。