雑談に困ったら「週の出来事」を手帳に書く

近況報告などの「ネタ」づくりにおすすめなのは、手帳を活用することです。

1週間単位で、見開きの片側に書き込むページがあるものがおすすめです。そこに、その日に見たものの感想や、やったこと、行った場所などを書き込んでおきます。すると、「あ、この週はこれがあったな」「ここに行ってあれを見たな」と、その週の出来事を一目で見返すことができます。

私の場合は、テレビ番組の感想を書いたりもします。テレビをあまり見ないなら、動画や音楽などの感想を書き込んでもよいでしょう。

こうやって書き込んでいくと、空欄がだんだんぎっしりと埋まっていくようになります。近況報告のネタは、そこから探せばよいわけです。

学生にも、「面白い話でなくてもいいから、何か人に話せる小さい話題を書き込んでみよう」と呼びかけて、1週間のネタ帳をつくる練習をしてもらいます。すると、「面白い話」とまではいかなくても、自分の生活の中に話せる話題が結構あるものだ、と気づくでしょう。

●近況報告を「5・7・5」で

私の授業では、「5・7・5」で近況報告をしてもらっています。

「私にも、ついに彼氏が、できました」
「高熱で、病院に行ったら、インフルエンザ」
「推し活で、ライブに行って、盛り上がる」

などなど。

厳密に「5・7・5」でなくてもかまいません。

でも、「5・7・5」を目標にして話すと、手短にちょっとした話題をつくることができます。

食べ歩き、SF小説…キーワードを20個書いてみる

●ワーク:関心発見マップ

自分の関心があることを、次のようなマップに20個書いてみましょう。

誰かに話題を振ろうとしても、そもそも自分がどんなジャンルの話に強いのかがわからないこともあります。書いておくと、それを意識するので、より情報も集まり、話せることが増えていきます。

このワークを大学の授業でやったとき、20個すべて麻雀用語を入れてきた人がいました。

これはこれで面白いですが、麻雀を知らない人とは話せませんね。

もし誰かと一緒にできるなら、書いたリストをお互いに見せて、その中から相手と共通のものがあるかどうかを探し、見つかったら、それについて会話をしてみましょう。

接点が見つかると、初めての相手でも話せることがわかります。