ジェームズ・アレン(James Allen)
ベイン・アンド・カンパニーのロンドンオフィスのパートナー、同社グローバル戦略プラクティスの共同総責任者。ジョンズ・ホプキンス大学卒、ハーバード大学経営大学院修士課程修了。主な著書に、『本業再強化の戦略』(共著)がある。

「私がハーバードビジネススクールの学生だったのは1980年代の終わりごろ。当時、誰もが日本企業を崇拝していた」と語るのは、『リピータビリティ』の共著者、ジェームズ・アレン氏。「たとえばウォークマンを発明したソニーは、世界中で崇められていた」。すべてが過去形なのがさびしい限りである。なぜ、飛ぶ鳥を落とす勢いだった当時の日本企業の多くがいま不振にあえいでいるのか。

「問題は複雑性にある。成長するにつれて組織というものは官僚化し、無意味な多角化にはしりがちだ。ソニーがアップルに負けた理由は顧客のニーズよりもそれぞれの事業部門の成長に焦点を合わせてしまったからだ。顧客の求めていることは何かではなく、複雑な組織をどう動かすかということにエネルギーをとられすぎてしまった」

(澁谷高晴=撮影)
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