伊東 潤(いとう・じゅん)
1960年、神奈川県生まれ。早稲田大学卒業。日本IBM勤務などを経て、2003年に『戦国関東血風録』でデビュー。『城を噛ませた男』『義烈千秋天狗党西へ』など著書多数。緻密な時代考証で知られ、『武士の王・平清盛』などの歴史解説書も手がける。

彼には彼の言い分があったのではないか。

逆賊。裏切り者……。悪名を残した戦国武将、長尾景春の史実を追ううちに伊東潤さんはそんな思いを抱いた。

「武士らしい凛とした生き様や純愛……。読後感のいい物語ばかりが人気ですが、組織のなかの生々しい人間の生き様を書きたいと思っているんです。戦国時代の武士も、組織のなかで生きていたわけですから」

(佐藤 類=撮影)
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