「食事や運動の改善なしに、サプリに頼る」は本末転倒
健康を維持するには、「食事」「睡眠」「運動」を適切に行うことが重要です。
詳しくは拙著『その一錠があなたの寿命を縮める 薬の裏側』(総合法令出版)でも挙げさせていただきましたが、健康食品(サプリ含む)はそれらを部分的に補うのが基本です。
「食事や運動の改善なしに、サプリに頼る」というのは、本末転倒であり、悪しき習慣と言わざるを得ません。
ほとんどの健康食品(サプリ含む)は効果があるかどうかもわかりません。人間の体は複雑です。サプリを飲むことでどんな変化が生じるか、簡単にわかるものではないのです。
サプリメントの服用記録をつけよう
とはいえ、「あらゆるサプリメントは危険だから飲むべきではない」とまで言うつもりはありません。
忙しい毎日、「食事」「睡眠」「運動」がおろそかになることもあります。そんな時にサプリメントで一部を補うのはそれほど問題はないでしょう。
一部をサプリメントで補うとして、健康被害を避けるためにはどうすればよいでしょうか。
お勧めは、サプリメントの服用記録をつけることです。
病院に通われている方なら、「お薬手帳」にサプリメントも記録するとよいでしょう。
こうしておくことで、医療機関のほうでもチェックできますし、万一体調が悪くなった場合にも対処しやすくなります。
健康とはかけがえのないものです。健康でなければできることが制限されてしまいます。仕事、親孝行、恋愛、子育て、食べ歩き、趣味などすべての根幹は、健康であること。
安易な宣伝に流されてしまわないよう、少しずつ健康を積み重ねることが大切ではないでしょうか。