SNSをやめると心がスッキリした理由
このように、クシュレフの実験ではメールのやりとりが制限されたわけですが、同じことはSNSのチェックにも当てはまると考えられます。
しょっちゅうスマホを確認して、SNSを見ている人がいますが、1日に何十回も確認することが心の健康によいわけがありません。
SNSをやってはいけないとまではいいませんが、午前と午後に1回ずつ、夜にもう1回、合わせて3回くらいの確認にしておくのがベターでしょう。
かくいう私は、一切のSNSをやめてしまいました。
SNSに自分の人生を振り回されているように感じることがわずらわしかったからです。不思議なもので、SNSをやめると心もスッキリしました。
仕事がらみのメールのチェックもあまりしなくなりました。メールの返信が少し遅れてしまうことがありますが、それはしかたがありません。
本当に急な連絡であれば、メールでなく、電話をかけてくるはずですので、気にしないことにしました。
もちろん、SNSを楽しくやっているのであれば、どうぞつづけてください。面白くてしかたがないのであればよい息抜きになるでしょう。
ただ惰性的に、何となく面倒くさいと感じながらやっているのであれば、1日に3回くらいにしておいたほうがいいのではないでしょうか。
自分が疲れない範囲で、ほどほどにやるのがポイントです。
適度な「サボり」が大切
テクノロジーの発達により、コンピュータのモニタリング・システムで、上司は部下たちがきちんと仕事をしているのかを容易に監視できるようになりました。
仕事に関係のないネットサーフィンをしたり、サボったりしていると、すぐにバレてしまうわけです。
では、こういうモニタリング・システムは、仕事の効率を高めるのでしょうか。
イェール大学のB・アミックによりますと、むしろ部下たちは常時監視されていることにストレスを感じ、仕事の効率が悪くなってしまうことのほうが多いのだそうです。
仕事なのですから、もちろん手を抜いたりしてはいけませんが、人間はロボットではないのですし、そんなにずっと力を出しつづけられるわけではありません。
というわけで、ちょこちょことサボりましょう(笑)。
「ああ、このままでは私は壊れてしまう」と感じるほどに全力を出してはいけません。
そういう人は、ストレスが高じて“燃え尽き症候群”になってしまいます。うつになってしまうほどに頑張りすぎてはいけないのです。