※本稿は、キャサリン・プライス『スマホ断ち 30日でスマホ依存から抜け出す方法』(角川新書)の一部を再編集したものです。
枕もとで充電するから夜ふかししてしまう
第1回記事でスマホのなかを整理して誘惑を最小限に減らしたので、次はスマホの外の環境についても同じように対処していこう。手始めは、多くの人にとっていちばん問題のある場所のひとつ──寝室だ。
起きてすぐや寝る直前に(さらに言うなら、真夜中でも)、反射的にスマホをチェックするのが習慣になっていると嘆く人は多い。そうなるのも当然だ。ベッドで横になっているときでも、手を伸ばせば届く範囲にスマホがあるのだから。
この悪習から抜け出すいちばん簡単な方法は、ベッドにいるときはスマホが触れないようにすることだ。手っ取り早いのは、スマホなどインターネット対応のモバイル機器の充電場所を、寝室の外にすること──もしくは、せめてベッドの横で充電するのはやめよう(スマホ以外にまだ目覚まし時計がないなら、これを機に用意しよう)。
だからといって、ベッドでスマホや他のモバイル機器をチェックできないわけではない。それに夜中の二時にコンセントの前に突っ立って、スマホの小さな画面を覗きこむはめになったとしても、そんな自分をダメな人間だと思う必要もない。ここでの目的は、朝晩のスマホチェックを、反射的な習慣から意図的な選択へと変えることだ。
家族のスマホもまとめて一カ所で充電しよう
では、さっそく取りかかろう。どこを新しい充電場所にするかを決め、帰宅したらすぐに、あるいはすでに自宅にいるのなら、いますぐ寝室のスマホの充電器を取りはずそう。
そして、新しい充電場所のコンセントにプラグを差しこむのだ。予備の充電器もすべて取りはずし、別の部屋に移動しよう(ワンルームや寮であれば、引き出しにしまおう)。これであなたは、自分が眠る場所でスマホを充電しない人。ただそれだけのことだ。
1.効果を最大にするには、家族の他のメンバーにも同じようにしてもらうのが望ましい。家じゅうのスマホを一カ所で充電できれば、だれかが反則をしたとしてもすぐにわかる。子供/ルームメイト/パートナー/親に参加してもらうための策としては、“スマホ反則貯金箱”をつくるというのがある。
瓶を用意して、違反者が払う罰金額をみんなで決めるのだ。同時に、貯金箱がいっぱいになったときに、その資金で何をするかもいっしょに考えよう。外食へ行くなど、スマホなしでみんなが楽しめることにするのがポイントだ。