発達障害は10人に1人いる。人生が台無しにはならない
「毒親で悩んでいます」
Twitter調査「あなたの親は、毒親ですか?」
「はい」と答えた人は、なんと49.4%もいました。約2人に1人が自分の親を「毒親」と認識しているのです。ちなみに、投票数は905票で、決して少なくはありません。
毒親というのは特別なものではなく、どこにでもいるのです。
「自分の親が毒親だ」というのは普通のことで、そもそも親とは、子供を支配したがる。そういう存在なのかもしれませんね。
「発達障害と診断され、落ち込んでいます」
『樺チャンネル』に寄せられる質問のなかでも、非常に多い質問の1つです。自分の子供、あるいは自身が発達障害と診断されると、ドキッとするものです。「自分も発達障害なのか」と落ち込む気持ちはよくわかります。
では、発達障害の人はどれくらの割合でいるかご存じでしょうか?
最近の研究では、日本人の児童の6~10%が発達障害と診断されるそうです。米国の研究では、20歳までに精神科を受診し、発達障害の診断を受けた人の数は、10%と報告されています。
つまり、10人に1人は発達障害なのです。
さらに、「発達障害グレーゾーン」というのもあります。発達障害まではいかないが、「生きづらさ」を抱えている人たちです。
「発達障害グレーゾーン」は、発達障害と同程度はいると推測されますから、そうなると5人に1人は「発達障害」か「発達障害グレーゾーン」ということになります。
ネットに出ている発達障害のチェックリストに自分がいくつか当てはまっていたとしても、もはや驚くことはありません。
発達障害の行動特性は、マイナスにもプラスにも働きます。「自分は発達障害です」と公言している著名人も多い。発達障害だからといって、人生が台無しになるようなことはないのです。
悩みの原因は「あなた」自身
どれもこれも、ご本人にとっては深刻な悩みだと思います。「つらい」「苦しい」とネガティブ感情を払拭できずにいるのでしょう。
しかし、「自分だけが、こんな状況になってしまった」「自分だけが不幸だ」というのは、データから見て明らかに誤りである、ということをここではお伝えしたいのです。
世の中の大多数の人が、「自分と同じ悩みを持っている」ことに、ほとんどの人は気付きません。
「圧倒的に多数派」の自分を、少数派のダメ人間と考えて、「自分だけが」と悲観的、自責的になり、自己卑下しています。精神的に痛めつけ、自分でマイナス感情を作り出している。悩みをより深いものにしてしまっている。
あなたの悩みの原因は、あなた自身なのです。
ほとんどの悩みは解消できると私は信じています。
その第一歩が、自分は「普通」であり、「多数派」だと知ることです。
世の中の人たちがどんなことで悩んでいるのかを明らかにするために、本書では、私のアカウントによるTwitter調査を20回以上行い、独自データを収集しました。データ数はだいたい千前後です。
ウェブサイト上にも、多数の調査、アンケートの結果が出ていますが、対象数が500人以下と少ないものが多いのです。
調査で得られたデータを基に、私は声を大にして言いたい。
悩んでいるのは、あなただけではない。あなただけが不幸なのではない。
あなたは、実は、ごく「普通」で、むしろ「多数派」。ですから、自分を責めないでください。
「みんなも同じことで悩んでるんだ」と心から理解できれば、あなたのマイナス感情の大部分は昇華されるばすです。