「殴りかからんばかりに怒る釣り人」も
その背景として問題なのが、バス釣り人の存在だ。
都立公園では、一部の例外を除いて釣りを禁止しているが、桜沢池ではバス釣りをする人が後をたたない。
釣る人がいるということは、池に放流する(した)人がいるということだ。
この公園にはパークレンジャーを配置していて、パトロール中に釣り人を見つけた場合にはルールを伝え、釣りをやめるように指導を行っている。
たいていの人は禁止であることをわかってやっているので、指導されると「はいわかりました」とおとなしく引き下がる。
だがそれは表面だけで、レンジャーが立ち去るのを待って釣りを再開するパターンが多い。
また、中にはレンジャーに殴りかからんばかりに怒る釣り人もいる。
パークレンジャーは警察ではないので強制的にやめさせる権限はないし、ケンカをするわけにもいかないので、伝えるべきことを伝えた後には立ち去るしかない。
対応はとても難しい。
ただし、パークレンジャーは不屈だ。怒鳴られようがスカされようが、釣りの現場を確認したら必ず、何度でも指導を行う。公園の自然と安全を守るうえで欠かせない存在だ。