グーグルマップとはどんな地図なのか

――グーグルマップを使うと、思ったよりも目的地に到着するまで時間がかかってしまうことがあるのですが、どうしてなのでしょうか?

【今和泉】グーグルマップは検索結果が最も映えるようにしているので、地図そのものはあくまで背景で、検索しない状態だと読める情報は少ないんですよ。

さらに、グーグルマップをはじめとした欧米の地図は住所表記に必要なストリート名を重んじているので、道路上にストリート名を書くために実際には細い道路が太く描かれることもある。道路の太さが実態と違うことが多いのと、引いて見ると細かい道路が省略されて、どのくらいのスケールで見ているか分からなくなるので、実際の距離感がつかみにくいんです。

――グーグルマップ以外に、おすすめの地図アプリはありますか?

【今和泉】無料地図アプリの「マピオン」ですね。

見た目の情報量が多く、施設の種類別に色分けがされているのが最大の特徴で、地図アプリの中では「紙地図要素」が最も強いものです。道路の太さも拡大すると実際の道幅に合わせて描かれているので距離感が狂いにくいと思います。

建物も最初から書き込まれていて、線や文字、人の多いところは人が多く、少ないところは人が少ないとわかる。検索しない状態で見えている情報量は、マピオンのほうが圧倒的に多いですね。

グーグルマップと紙地図の違い

――グーグルマップとマピオン、どのように使い分けると良いでしょうか?

【今和泉】グーグルマップは「今日はどうしてもイタリアンのランチを食べたい」などと目的がはっきりしているときに便利です。「イタリアン ランチ」で検索すれば、該当する店がヒットして選択肢を提示してくれます。

一方で、「次の予定までに2時間あるけど何をして時間をつぶそう」などとすることが決まっていないときにはマピオンがおすすめです。マピオンの地図上には、大型商業施設やファミレスのアイコンが全部載っていますし、地図の色と情報の密度でどんな街なのかがザッと把握できます。

マピオンは、知らない街の特徴をザッとつかんで、「目的地を探す地図」と言ってもいいですね。

方向オンチを卒業するための3つのポイント

――最後に、方向オンチを卒業するためのポイントを教えてください。

【今和泉】まずは固有名詞を正確に覚えることですね。方向オンチって実は文字情報を正しく記憶できないことに起因しているんじゃないかと思うほど、固有名詞を正確に覚えられない人が本当に多いんです。逆に、固有名詞を正確に覚えれば、方向感覚が改善されなくても、正しい情報を検索できたり、知っている人に正確な情報を聞くことができるので、道に迷うことはかなり少なくなるんじゃないかなと思います。

2つ目に、グーグルマップだけでなく、マピオンなどの紙地図要素の強い地図を見て地図感覚を養うことです。地図感覚は1回では養われず、繰り返しのトレーニングが必要になります。紙地図に近い地図を5回、10回と使っていくと、地図模様が覚えられるようになって、別の場所に行っても「10分くらいかな」と距離感がつかみやすくなります。

3つ目に、目的地が決まったら、行く方向の方角をなんとなく意識するようにしてください。駅からの方角、お店に入るときにも方角を意識していれば、帰りにどちらに進むべきかで迷うことはないのですが、難しい場合は来た方向だけでも覚えておくと迷いにくくなります。

これらを実践することで検索に頼らずに済む、地図感覚を身に付けられるはずです。

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