「安倍元首相のビデオメッセージは教団とは関係ない」
——まずに安倍元首相銃撃事件について、どのように感じましたか?
【梶栗】国民のひとりとして大変な衝撃を受けました。心からのお悔やみを申し上げます。決してあってはならない事件であって、現在も警察による捜査が続行中ですので、その経過を見守りたいと考えています。
報道で、山上容疑者に関しては家庭環境がかなり複雑だったと聞いています。そこは同情をする一方で、だからといって、あのような卑劣な犯行を正当化することは絶対にできません。そのような点も含めて、この事件に関して、非常に心を痛めています。
——その事件の動機として、自民党と教団との親密な関係や、UPFのイベントに送ったビデオメッセージについて報じられています。これについてはどのように受け止めていますか?
【梶栗】まだ捜査中の事件ですので、本当の動機がどうなのかということは注意深く見守らないといけませんが、もし現時点の報道で語られていることが事実ならば大変遺憾に思います。
ただ、私たち「UPF」についてメディアで語られていることに関しては、実態とかなり大きな開きがあって困惑しています。山上容疑者が教団へ恨みを抱いたのは、過去の高額献金や、家族の問題という事実があってのことでしょうが、安倍元首相がUPFにビデオメッセージを送ってくれたことは、教団の布教活動とは関係のない話であって、犯行の動機とはなりえないものだと考えています。