最終形を先に伝えれば意欲も持続しやすくなる

また、○例では先に「図形は3つある」と伝えています。これもゴールを示すという主旨です。ティーチングで説明を受ける相手は、得た情報を頭の中で再構成します。どこまで説明を受ければ、最終形が見えてくるのかわからなければ、不安になり、理解しようという意欲もあっという間になくなります。

先に「○つある」と伝えておけば、いまは完成までのどの過程にいるのかわかりますので、意欲も持続しやすいわけです。それに、メモもとりやすい。フレーズとしては

「○つある」
「○パターンある」

といったものになります。

ここで、○に入る数字について注意点があります。それは、最大4つまで、できれば3つまでにするということです。この数字が大きくなると、ティーチングの受け手は「そんなに多いのか」と理解し、記憶する意欲が減退します。

伝えたいことは4つ以下にする

では、伝えたいことが5つ以上あったらどうするか。その場合は、多少強引にでも、4つまでに再編成してしまうことです。

例えば、冒頭に出てきたオフィス用品商社の「自社の取り扱い商品を教える」ケースで、取り扱い商品が

(1)OA機器
(2)収納用品(ファイル・キャビネットなど)
(3)文房具(ボールペン・ノート・はさみ・のりなど)
(4)梱包用品(段ボール・封筒など)
(5)掃除用具(ほうき・ちりとり・ゴミ箱・洗剤など)
(6)サニタリー用品(トイレ・キッチン用品など)

と分かれていたとしましょう。これを新入社員に教えるとして、「当社の取り扱い商品は6種類ある」と始めたら、受け手は「そんなに多いのか」と、その段階で理解し、記憶することに向け諦めムードになってしまいます。だから、多少強引にでも

A.事務用品[(1)(2)(3)]
B.作業用品[(4)]
C.日用品[(5)(6)]

と再編成します。そうして、大きく分けてから細部の話をするほうが受け取りやすく、覚えやすいのです。

このように、全体→部分の原則は、先にゴールをイメージさせること。「ひとことで言うと」「ざっくり言うと」「早い話が」、そして「○つある」(4つまで)というフレーズを意識して使いましょう。