分析力を高めるために呼吸を整えよう
ここで紹介するエクササイズは、呼吸を重視し、血流を高めて脳の状態を良好にします。単なる深呼吸ではなく、肋骨や横隔膜の動きを正して、お腹にも胸にも空気をたっぷり吸い込む「仰向け呼吸」のほか、「うつ伏せ呼吸」は正しい呼吸は背中まで空気が入ったように膨らむことを実感できるはずです。
これらは、誰にも教わらなくても深く大きな呼吸ができる赤ちゃんがお手本です。重力の負荷を受けずに長年のクセを改善できるよう、寝そべった姿勢で行います。
また、朝の目覚めをよくして一日をすっきりとはじめられる、肩甲骨まわりをほぐすストレッチもあります。夜、不自然な体勢で寝ていると、思った以上に身体に負担がかかります。仕事中はあまり使わない肩甲骨まわりを朝一番にほぐしておけば、肩こり予防に効果的です。朝の目覚めや夜寝る前の習慣として、取り入れてください。
「コレクティブ・エクササイズ」は、長年の身体の使い方のクセやバランスの悪さなどを改善し、正しく整えるためのメニューです。これを通じて「呼吸」を整えれば、脳の血流が促され、頭の回転が速くなるとともに、多角的思考や深い洞察もしやすくなるなど、脳機能そのものが活性化します。同時に、深い呼吸には余計な雑念を鎮める作用もあります。冷静かつ客観的な分析には、整った呼吸が欠かせないのです。