ビジネスパーソンはどれだけカラダを鍛えればいいのか。EXILEなどのフィジカルトレーナーを務める吉田輝幸氏は「ビジネス・アスリートとして分析力を向上させるには、深い呼吸ができるようになることが大切だ」という——。
※本稿は、吉田輝幸『6つの力を養い、理想の働き方を叶えるトレーニング』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。
まずは「あるべき姿」と「現状」を明確に
ビジネスも身体づくりも、そのためのトレーニングも「あるべき姿」、つまり理想とするあり方やゴールを設定することと、それに対する「現状」を把握することからはじまります。両方が明確にわかって初めて、2つの間のギャップを知ることができ、ギャップを埋めてゴールに達する道筋が見えてきます。何を、どう行うかといった具体的な方法やアクションプランを練ることができるのです。
こうした作業は、ビジネスの現場でも、事業やプロジェクトに応じてさまざまな規模で行われているはずです。どんな分野のビジネスでも、売り上げなどのゴールとなる目標があり(その達成度合を示す指標をKGIといいます)、それを達成するまでのプロセスごとに、重要業績評価指標(KPIといわれます)が設定されているでしょう。
そして、それらに対して「現状」はどうなっているのか、さまざまな角度から客観的に正しく見る必要があります。