今は観光産業に関わるすべての人が試されている
過去に東日本大震災という大きな危機を乗り越えてきた者、今回最大の危機に直面し生き残りを模索する者。存続か、縮小か、撤退か。インバウンド・ツーリズムに関わるすべてのプレーヤーは今、一様に行方を試されている。
富士箱根ゲストハウスには、リピーターだけに書いてもらう専用ノートがあり、これまで最多となる12回宿泊した香港人ゲストのページを見せてくれた。ラウンジの一角には、各国のゲストからもらった民芸品などのお土産が所狭しと陳列されたガラスケースがある。危機が収束し、このノートのメッセージやお土産が再び増えるようになった頃、日本のインバウンド観光の風景は、どのように変わっているだろうか。