「オン」の状態が続くと疲労が蓄積する
ワークライフバランスが叫ばれる中、会社での仕事モード、いわゆる「オン」の状態と、会社を出た後の「オフ」の状態の切り替えは、メリハリとして大切です。今は、在宅勤務で切り替えが上手くできない人もいるでしょう。
仕事中以外でもこのオン状態=緊張状態が続いていると、本人の自覚がないまま、疲労というストレスが蓄積し潰れてしまうことが少なくありません。
典型的なオン状態の持続は、育児休暇から復帰したお母さんや、子どもが生まれて帰宅後に“育児参加”する新米お父さんに見られる傾向にあります。
朝起きたら子どもの登園時間から“逆算”して、家を出る時間、朝食の時間、子どもを起こす時間を考える。子どもを園に送り、出社すると今度は、退社時間から“逆算”して日中の業務をせわしなくこなす。退社時間は園のお迎え時間から“逆算”し、5分でも早く退社するために、いつもデスクランチか昼食抜き。そして、子どもと帰宅すれば、明日子どもを起こす時間から“逆算”して寝かしつける時間を計算し、さらにそこから“逆算”して全てのタスクをこなす。
「スタバで30分」でも疲れ具合は変わる
このように、いつも“逆算時間を過ごしている”場合、仕事量が多い場合はもちろん、たとえ時短勤務などで周囲に比べ仕事量が多くなくても、ずっとオンになりっぱなしのまま毎日を過ごせば、疲れがたまりすぎて、メンタル不調になるのも無理はありません。ストレスや疲労がたまり、心や身体が何らかの症状を呈することは、当たり前のことであり、怠けているとか、心が弱いということでは決してありません。このような場合、オフタイム、自分の気持ちを緩めることができる時間をとることが大切です。仕事が早く終わっても、あえて延長保育を利用して、スタバで30分のんびりするだけでも違うと実践している人たちから聞きます。ぜひお試しください。