ストレスに弱い人には「時間の過ごし方」に4つの共通点があるという。産業医の武神健之氏は「趣味がない、『オン・オフ』の切り替えが苦手、生活が不規則、物事をネガティブに捉える、という4点だ」と指摘する——。
うつ病の男性が床に座り込んでしまっている
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時間の過ごし方と考え方に隠された「4つの黄信号」

私は外資系企業の産業医として、年間1000件以上の面談を行い、これまでに1万人以上から話を聴いてきました。その結果、同じ職場環境でありながら、不安とストレスに悩みメンタルヘルス不調になってしまう人と、その中でも長く元気に働き自己実現をする人たちがいることに気付きました。

ストレスに弱くメンタルヘルス不調になりやすい人たちには、どんな共通点があるのか。それは「時間の過ごし方」と「人間関係」という2つに整理することができます。

今回は前者の「時間の過ごし方」にある4つの共通点について解説します。

メンタル不調で休職している人と産業医面談をする際、高い確率で「趣味がない、好きなことがない」という話になります。趣味がないとどうしても毎日が単調になってしまいます。仕事と家の往復だけでは、気分転換の機会がなく、次第に気持ちも沈んでいくのではないでしょうか。

ただ、実は「趣味があるから大丈夫」とも言い切れません。趣味は持っていても、忙しいからやらなくなってしまう人もいます。仕事や家族のため理想的な振る舞いをしようと、好きなことから距離をとっている人もいます。そして、趣味がある人ほど、やらなくなったときにメンタル不調に陥ってしまうケースが少なくないのです。