「なんか残念」な女性の特徴
「いい靴は素敵な場所に連れて行ってくれる」。誰もが一度は聞いたことがあるこのことわざを筆頭に、靴にまつわる名言や格言は数え切れないほど存在する。過去には、靴次第で女性は世界征服すら可能だ、と言い切った女優もいた。ちょっぴり過激な言い回しかもしれないけれど、同じ女性として納得できる部分は確かに、ある。
けれど実際のところ、服は決まっているけれど足元が残念、という人は少なくない。たとえば正統派スーツの足元に、かかとのすり減ったパンプス。たとえばエレガントなブラウスとスカートにうっかり合わせた、やけにカジュアルなフラットシューズ……。「惜しい!」とつい声が出てしまいそうな足元をした女性が、どの業界にもあふれているのが現実だ。
あなたの足元、見られています
全身に対する割合でいったら、ジャケットやスカートに比べて靴はかなり面積が小さい。それに反し、数あるファッションアイテムにおいて、こんなにもわれわれ女性の気持ちを惹きつけるものがほかにあるだろうか?
靴は自分の目線からはいちばん遠く、意識が届きにくい部分なのに他人はよく見ているパーツのひとつ。「足元を見る」という慣用句があるように、人は靴というアイテムから、その履き主のステータスからセンス、美意識の高さ、そして生活レベルのすべてを見抜いてしまう能力を持っているのだ。
また、靴はそれひとつで全身のテイストを支配してしまうほどの存在感がある。シャツにデニムのようなシンプルな装いでも、足元がパンプスならきれいめに、スニーカーならスポーティに、おじさん靴ならトラッドに……というように。だから、だからなのだ。事実、おしゃれな人で足元がチグハグな人なんていない。