なぜ女性はこんなにも靴に惹かれるのだろう? それは、外見のレベルに大きく影響するだけでなく、靴が担う“ある役割”に理由がある。着こなしがいまいち決まらない人、そして思い描いてきた未来とは少しずれた今を過ごしている人はもう一度、自分の足元を見直してみよう。あなたの運命は靴次第で大きく動きだすかもしれない――。

「なんか残念」な女性の特徴

「いい靴は素敵な場所に連れて行ってくれる」。誰もが一度は聞いたことがあるこのことわざを筆頭に、靴にまつわる名言や格言は数え切れないほど存在する。過去には、靴次第で女性は世界征服すら可能だ、と言い切った女優もいた。ちょっぴり過激な言い回しかもしれないけれど、同じ女性として納得できる部分は確かに、ある。

けれど実際のところ、服は決まっているけれど足元が残念、という人は少なくない。たとえば正統派スーツの足元に、かかとのすり減ったパンプス。たとえばエレガントなブラウスとスカートにうっかり合わせた、やけにカジュアルなフラットシューズ……。「惜しい!」とつい声が出てしまいそうな足元をした女性が、どの業界にもあふれているのが現実だ。

あなたの足元、見られています

全身に対する割合でいったら、ジャケットやスカートに比べて靴はかなり面積が小さい。それに反し、数あるファッションアイテムにおいて、こんなにもわれわれ女性の気持ちを惹きつけるものがほかにあるだろうか?

靴は自分の目線からはいちばん遠く、意識が届きにくい部分なのに他人はよく見ているパーツのひとつ。「足元を見る」という慣用句があるように、人は靴というアイテムから、その履き主のステータスからセンス、美意識の高さ、そして生活レベルのすべてを見抜いてしまう能力を持っているのだ。

また、靴はそれひとつで全身のテイストを支配してしまうほどの存在感がある。シャツにデニムのようなシンプルな装いでも、足元がパンプスならきれいめに、スニーカーならスポーティに、おじさん靴ならトラッドに……というように。だから、だからなのだ。事実、おしゃれな人で足元がチグハグな人なんていない。

大人の女性だからこその靴選びとは?

私たちは、靴を履かずに仕事仲間に会うことはほとんどない。ということはつまり、靴を含めたすべてを「あなた」として同僚や上司から認識されていることになる。私たちの全体重を乗せ、時には険しくデコボコしている「人生」という名の道を進むための大事な相棒は、あなたがどんなときも自分らしく、凛と背筋を伸ばして歩くためになくてはならない存在なのだ。

PW世代の女性なら、そろそろ自分にぴったりな、信頼できる一足に出合いたいところ。見た目に美しく、歩きやすくて、あなたを最高にエレガントに見せてくれる運命の一足に。靴は生活必需品だけれど、ただの消耗品ではもはやない。「ワンシーズンで履きつぶす」「とりあえず無難」な靴はそろそろ卒業しよう。そう決めて真剣に靴選びを始めたら、来年の今頃にはあなたのシュークローゼットに運命の相手……“ソール”メイトはどのぐらいいるだろう?

今月の名品

ジャンヴィト ロッシのパンプス「ジャンヴィト」

今年でブランド創立12年となる、イタリア・ミラノの最高級シューズブランド。熟練の職人により60もの工程を経てつくられた美フォルムパンプスは、見た目の洗練度は言わずもがな、快適な履き心地にも定評があり「美しさと機能性を兼ね備えたパンプス」として世界的に評価が高い。軽くて柔らかなゴートレザー、足にフィットする木型は日本女性にも愛され、豊かなカラーバリエーションから数足をそろえるファンも多い。パンプス[ヒール8.5cm]各7万9000円/ジャンヴィト ロッシ(ジャンヴィト ロッシ ジャパン)

女性の後ろ姿をすらりと見せてくれるヒールデザイン。エレガントで官能的、そして時代を超越した普遍的な美しさは、上品な靴を好む世界中の女性の心を捕らえて離さない。

定番のポインテッドトゥパンプスは、そのカラーバリエーションの豊富さも人気の秘密。その時季ならではのシーズンカラーはいち早くチェックすべし!

問い合せ先●ジャンヴィト ロッシ ジャパン TEL:03-3403-5564
※価格は税抜き表示です。