「政治家」と「インフルエンサー」に違いはない
【原田】立花さんの動画は何がきっかけで見始めたの?
【A(高1男子)】YouTubeのオススメに上がってくるんです。それで観てみたら、政見放送で「不倫路上カーセックス」を連呼していたり、「NHKをぶっ壊す!」というメッセージがわかりやすかったり。そういう過激な発言をしないと人の目を引くのは難しいというか、インフルエンサーになるためには有効なんだと思います。
【B(高1男子)】僕は「支持政党はどこですか?」と聞かれたら、「N国党です」と答えると思います。僕も立花さんのYouTubeはよく観ていて、今Aくんが言ったようにインフルエンサーになるためには手段を選ばない姿勢も納得できるし、政策もわかりやすい。逆に自民党とかが掲げてる公約は、今の男子高校生にはわかりづらいんじゃないかなって。
【原田】ネタとして面白がっているだけじゃなくて、政策もわかりやすいと。じゃあBくんは「NHKをぶっ壊す!」という公約にも賛成ということ?
【B(高1男子)】おおむね賛成です。
【原田】2人は「インフルエンサーになるためにはああいう活動が有効」と言っていたけれど、政治家はインフルエンサーになるべきだと思う?
【B(高1男子)】ほぼ立花さんの受け売りなんですけど、NHKってすごく大きな組織で、それに対抗するためには自分も有名になってN国党を大きくしていく必要がある。より多くの支持を集めるためにはインフルエンサーになるべきだと思います。
「政党」と聞いて真っ先に思い浮かべるのが「N国党」
【原田】一方、女子高校生のN国党の支持率は4.9%と、男子と比べてかなり低いです。男子と違って、動画の内容や発言に引いちゃってるのかな。ただ、そもそも女子高校生は支持する政党が「特にない」が54.3%と全世代で最も高いから、そもそも政治に関心がない人の割合が高いという見方もできますね。
【C(高1女子)】N国党の立花さんの過激な発言は、男子ウケはするかもしれないけど、やっぱり言葉遣いがよくないのはちょっと……。
【D(高1女子)】一歩引いちゃうよね。ただ、私は「支持政党はどこですか?」と聞かれたらたぶん「ないです」と答えるけど、「知っている政党は?」と聞かれたら「N国党かな」になっちゃうかも。それぐらいインパクトが強くて、「ほかにどういう政党があるんだっけ?」って思っちゃいます。