普段の下着が紺や黒なら「原色の柄物」を

普段紺や黒の地味な色みを選んでいる人は、原色の柄ものを選ぶなど、極端に逆方向にふった下着を身に着けてみてください。何日か過ごしてみると、「赤い下着を着けているときにはやる気が出ている」「昆虫柄を選んだけれど、そういえば子どもの頃は昆虫少年だった」など、自分のことがわかってきます。女性が「男性ウケは悪いけど、このピアスは気持ちが上がるから着ける」というように、「自分が好きだからこれを着る」につなげていくのです。

年を重ねるごと、仕事でも家庭でも、自分自身の気持ちを試す機会は減ります。だからこそ、自分で自己発見する機会をつくって、感情系の脳の働きを磨くことが必要です。自分の気持ちはどうか問いかけてみる。自分で決めたことは、やる気につながります。

ちなみに、これとは逆に、自分でなんでも決めてきた人が管理職になると、自分の意見を出せなくなるためにストレスが溜まります。このタイプの人には周囲の意見を聞けない人が多いので、右脳の聴覚系や理解系の部分を磨く必要があります。ラジオや落語を聞いて、相手の言っていることを理解することから始めましょう。

加藤俊徳
脳内科医・医学博士
加藤プラチナクリニック院長、脳の学校代表。1万人以上をMRI脳画像で診断・治療。ビジネス向け診断も行う。著書に『50歳を超えても脳が若返る生き方』『脳の強化書』ほか
(構成=干川美奈子 編集=高嶋ちほ子、干川美奈子 写真=iStock.com)
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