■NG声かけ7 「パパも苦手だったんだ……」
算数に苦手意識を持つ親にありがちなのが、ミスをした子に対して「パパも算数ができなかったから、やっぱりお前も同じか……」とか「ママの子だから仕方ないわ……」と言ってしまうケース。フォローのつもりかもしれないが、子供は“自分は算数ができない遺伝子を持っている”と刷り込まれ、本当に算数が苦手になってしまうと安浪さんは警告する。
「『あなたのほうがママよりも算数が得意だから教えて』と言って、親よりできるという意識を持たせてあげるといいですよ。『すごい!どうやってやるの? 説明して』と。おすすめは、子供に先生役になりきってもらい説明させることです。家庭にホワイトボードがある場合はぜひ活用しましょう。最初はなかなかうまく説明できないでしょうが、やるうちにだんだん上手になっていきますし、人に教えることで学習も定着していきます。『どうやってパパやママに説明しようかな』『こう言うとわかりやすいかな』と考えますから、授業の聞き方も変わってきます」(安浪さん)
自信もつき、人に伝えるスキルも上がる。親子のコミュニケーションにもなるので、一石三鳥だ。