ただし、(4)のスケジュールは詳細に作る必要はありません。急な仕事が入ったり、体調を崩したり、どうしてもやる気が出ない日があったりと、予定は変わるもの。当日取り組む勉強の詳細は朝、もしくは前日の夜にTO DOリストを作りながら決めます。たとえそれが達成できなくても、「この1週間で帳尻を合わせればいい」と肯定的にとらえ、思い込みすぎないことも、続けるための秘訣です。

ビジネスパーソンの方々は、仕事のある日に落ち着いて勉強できる時間は1日2~3時間程度だと思います。そこで、通勤時間や昼休みをはじめとしたスキマ時間を有効に使います。このとき行うのは、英単語学習のような「流れを意識しなくていいもの」「記憶しておけばいいもの」が最適です。

例えばホームで電車を待っている数分間のうちに、いくつかの単語を“短期記憶”として覚え、電車に乗ったら、その単語を反芻することで記憶の定着を図る。それだけで1日10単語くらいは覚えられます。ほかにも、LINEを送ったら相手から返事が来るまでに単語を3つ覚えるようにする、食事をしながら問題の解き方を考えるなど、ゲーム感覚で覚えていきましょう。一方、まとまった時間には、数学や英文法のような「体系的な理解を要する勉強」を行います。つながりを覚えておくことで全体像を把握できますし、応用問題にも対応できるようになるからです(図参照)。