ロジカルシンキング中級
自分の主張を整理する
言いっ放しで、終わらせないために
「ピラミッドストラクチャー」(図1)はロジックツリーと構造が似たフレームワークです。向きが違うだけという人もいますが、私は「ロジックツリーは要素分解、ピラミッドストラクチャーは自分の主張の根拠づけ」と使い分けています。
ポジショニングを把握したければ、縦軸と横軸で4象限をつくって分類する「マトリクス」が効果的です。たとえば「市場シェア×成長率」で事業を分類したり、「緊急度×重要度」でタスクの優先づけができます。
思い浮かんだことを次々に挙げるブレーンストーミングは、ロジカルシンキングと対極にある会議形式です。ただ、言いっ放しで終わらせないためには、出た意見を整理する必要がある。そこで役立つのが「親和図法」(図3)。似た意見をグループにまとめるシンプルな手法です。
アイデア出しに詰まったら「SCAMPER」(図2)。発想するときに有用な7つの切り口を示したものです。
ビジネスには、「スマホに含まれるレアメタルの含有量は」など、調査するのが困難でも、おおよその数値を出さなくてはいけない場合があります。そのときは「フェルミ推定」で、既存の手がかりから推論・概算しましょう。