成功のコツ5

以上、ここまで5回にわたって、セブ留学の今について紹介してきた。本連載は英語学習に際してがむしゃらにセブ留学を推奨するものではない。もちろん依然として欧米留学のほうが向く人も多いし、セブ島留学の短所もある。しかし、なにが伝えたいのかというと、楽しみながら自分に必要な語学力を身に付ける方法として、セブ留学を1つの選択肢に入れてみてもいいのではないかということだ。欧米留学だけを考えた場合実行が難しかった人でも、セブ留学なら実現できるというケースもあると思う。ビジネスから離れた例では、ベビーシッターをつけた親子留学などはその分かりやすい一例だろう。本記事が、読者の皆さんそれぞれの事情に合わせて英語学習をスタートさせる助けに少しでもなっていればとても嬉しく思う。

最後のまとめとして、個人的な視点で「ビジネスマンがセブ留学を成功させるコツ」と「セブ留学をあまりお勧めしない人」を書く。

◇ビジネスマンがセブ留学を成功させるコツ5
1:学校選びを間違えないこと(自分と境遇が似た人の口コミが一番)
2:中、上級者は自分のレベルを扱える学校かどうかまず確認。
3:過度の疲れを感じた時、仕事が立て込んだ時は半休をとる
4:自分の基準で快適と思える住環境を準備する
5:息抜きの場所、出会える人間関係をチェック

2012年当時筆者がセブ留学を検討した理由は、なにより「気軽であった」ため。仕事の調整がつきそうなタイミングが見つかり、突如決断した。欧米への留学と比べて、費用が安く距離が近いだけではなく、宿泊、食事がすべてセット価格という、「パッケージ購入ができる」ため、その気になれば、来週からでも行けてしまうのがセブ留学の特徴だ。航空券だって、LCC(ロー・コスト・キャリア)を使えば片道2万5000円程度と気軽だ。この記事を読んで気になった方は、さっそく行動を起こしてみてはいかがだろうか。

これからも記事やサイトを通じて、体験に基づいたセブ留学の最新情報をお届けしていくつもりだ(http://uk.style-create.jp/)。

高野美穂(たかの・みほ)●スタイルクリエイト代表、英国在住コミュニケーションコンサルタント。1979年、東京都生まれ。大学卒業後、ベネッセコーポレーション入社。進学情報誌の編集を務めた後、2005年にコンテンツ制作会社を設立。以来、執筆・企画制作のほか、ビジネスシーンでのイメージコンサルティングやメディアを通じたコミュニケーション分野でも活動。その延長として日本人の英語習得法に関心を持つ。2014年に渡英。ラグビーW杯英国大会においても精力的な取材活動を展開した。著書に『夢がかなう 「いろの魔法」』、『ストーリーでしっかり身につく 今どきのビジネスマナー』、『W杯イングランド大会ラグビーファンみんなの観戦記』(共著)ほか多数。
スタイルクリエイト http://style-create.jp/

(高野美穂=写真)
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