プレジデント編集部では英語学習をしているビジネスマンにアンケートを実施。その回答から、英語上達に役立った教材などを割り出し、ランキングデータ化。実際にテストでスコアアップした人、会話が上達した人たちが「使える」と太鼓判を押した教材などを、リアルな声から掲載する。これから英語を学ぼうとする人はもちろん、伸び悩んでいる人もぜひ参考にしてほしい。
スコアアップには『公式問題集』が◎
現在、日本の企業は各自の英語力評価の指針としてTOEIC点数を基準としている。そのため、回答者の76.3%が、TOEICのスコアアップに向け、1年以上学習を継続。「英語力を落とさないため」「より高いスコアをめざし」トレーニングを重ねている。学習を習慣化し、スコアの変動をリアルに確認することは、モチベーションアップにもつながると、多くの英語指導者も語る。
スコアは最初の受験時と直近では、平均して175点上昇。スコアアップに「役立った」と回答した学習教材は、やはり『公式問題集』が圧倒的多数。実際にTOEICテストに出た、今後出題されそうな問題で構成されている点で、実践練習としての利用価値は高い。ただし、「公式問題集では『文法説明や問題を解くコツ』は学べない。間違えた問題は文法書などで、なぜ間違えたのかを明らかにし、克服する努力が必要」と、英語講師の大橋健太さん。また初級者(350~730点)なら公式問題集と併せて、実際のTOEICリスニングテストと同じナレーターが話す『TOEICテスト公式プラクティス リスニング編』を加えるのがおすすめ。この2つの問題集が解ければ、確実にスコアアップできるとも語る。
公式以外の攻略本は弱点を克服した後にスコアアップのコツを身につけるため利用するとよいだろう。アンケートでも『公式問題集』以下はテスト攻略本と、総合的に語彙力をアップできると幅広い世代の英語学習者に人気の単語本『DUO』がランクインした。