いつでも、どこでも、誰でもが、無料で学べる世界トップレベルの大学の授業を受けながら英語の学習にもなる一石二鳥の勉強法を紹介しよう。

超一流大学の講義を誰でも受講できる時代

MOOC(ムーク)をご存じだろうか。Massive Open Online Courseの略で、日本語では大規模公開オンライン講座と呼ばれている。受講生が数万~数十万人にも上る大規模(massive)な、誰にでも無料で公開(open)されている、インターネット上(online)の授業(course)のこと。その授業内容が、ハーバード大学やスタンフォード大学などのトップレベルの大学講義ということで世界的に注目されている。

テレビ番組「ハーバード白熱教室」でも一躍有名になったマイケル・サンデル教授を筆頭に、さまざまな専門分野の世界的に著名な教授の授業を、なんと0円で受けられるというもの。しかも、テレビ番組のように授業の様子を一方的に見ているだけではなく、宿題も中間・期末試験もあって、数週間の授業の受講が終われば、修了証までもらえるのだ。

これまでも大学のインターネットサービスには、授業のビデオやノートを、ネット上で無料公開するOCW(Open Course Ware)があった。しかし、このMOOCは、一方向の公開授業にとどまらず、宿題の提出があり、試験もあり、受講生同士がディスカッションをする場も設けられ、インタラクティブであるという点でOCWと大きく異なっている。修了証は、大学の単位に代わるものではないが、MOOCの修了証を得たことで、就職活動に役立てた実績を持つ人たちがいるのも事実。受講を修了することは、世界レベルの学力を持つという信頼性を高めている。『ルポMOOC革命 無料オンライン授業の衝撃』(岩波書店)の著者、金成隆一さん(朝日新聞社)に話を聞いた。