仕事の合間の雑談には『時事ネタ英語』
アンケートからはTOEICと並行し、コミュニケーションも重視している姿が浮き彫りになった。英会話講座も積極的に取り入れ、人気は無料のテレビ・ラジオ講座。
通勤途中はもちろん、10分程度の空き時間を利用してどこでも学べる手軽さがウケている。実際にこれらの講座で英語力が上がったという回答も多数あった。NHKの語学講座はテキストも充実し、基礎からビジネス英語まで、幅広い講座からレベルに合わせて段階的に学べるのが魅力だ。また、時事英語が学べる『ニュースで英会話』の支持も高い。仕事上、外国人との雑談に時事ネタが欠かせないのがその理由のよう。ただし、これらの講座で学んだ内容を確実に自身の英語力アップにつなげるため、絶対にしなければならないことがある、と大橋さんは言う。
「言語のマスターには、講座で習った、覚えた内容をどれだけ自分自身に落とし込めるかがカギ。自分に関係ない例文のままではそのうち忘れてしまう。実際の自分のシチュエーションに置き換える『能動的』な学習が不可欠です」
単に、テキストどおりの例文を覚えるだけの『受動的』な学習では、英語力アップは見込めない。自分に合ったシーンに置き換えて、口から出す練習をすることで会話力は格段にアップするという。これは英会話学校を利用する際も同様。学校から与えられたテキストに沿って講師の後についてオウム返しのやりとりをするだけでは実戦に役立たず、高い授業料を払うだけムダ。低価格で人気のマンツーマンオンライン英会話もしかり。
「今日は英語面接の練習」など、毎回生徒主導でテーマを決めて臨まなければ時間もムダになる。このような受動的な学習をしていると、英会話はもちろん、TOEICでの高得点は望めない。英語が上達しない、スコアが低迷している人の多くに「学習方法の問題がある」と大橋さん。