上司の立場を思いやろう

部下のために戦ってくれない上司の下で働くのは腹立たしいが、上司を非難してはいけない。

「新任の上司はとくに対立を避ける傾向がある。彼は同輩や上司の信頼を得ようとしているのだと、立場を少し思いやろう」と、ヒルは言う。上司を敵ととらえるのではなく、上司の視点から状況を見れば、もっとうまく手助けできるだろう。

まず、上司に話をすることから始めよう。自分は何を得る必要があるのかを、明確に、できるかぎり具体的に伝えよう。プロジェクトのために必要な資源をもらえずにいる場合は、たとえば次のように話す。「これがわれわれの完了しなければならない仕事です。このプロジェクトにもっと多くの人員を割り当ててもらえないかぎり、完了することはできません。もっと多くの資源を得るために何かできることはありませんか?」。

部下に任せっきりで、十分なアドバイスをくれない上司の場合は、次のように言えばよいだろう。「途中でもっとアドバイスをいただきたいのですが、どうすればいいですか」。上司がフィードバックを与えやすくなるような持っていき方をすることもひとつの方法だ。「実際の出来事と自分がそれにどのように対処したかを説明し、それから、どうすればもっとよいやり方ができたかアドバイスしていただけませんか、と頼んでもよいだろう」と、ヒルは言う。