他部署の人に協力を要請する

状況によっては、上司の頭越しに自分のネットワークを使ってフィードバックや資源を得る必要があるかもしれない。可能なら、そうした話し合いに上司を参加させよう。たとえば、別の部にいくらか余剰があることがわかった場合には、それを上司に伝えて、上司がその部の責任者に資源を要請できるようにしてもよいだろう。対立回避型の上司を持つ人にとって、組織の別の部署の人々と強力な関係を築いておくことは二重の意味で重要だとヒルは言う。「2、3レベル上の人たちも参加してくれるようネットワークを構築しよう。そうすれば、彼らに話を持っていっても道理が立つ」。

対立を嫌うマネジャーの下にいても大した問題ではないと、人々は思い込みやすい。だが、この手の上司は部下を昇進させることで誰かの機嫌を損ねるのを恐れて、部下がキャリアを伸ばす手助けをしてくれないかもしれない。また、上司が無能と見なされていて、その部下もやはり無能だろうと他の人々が思い込んでしまったら、部下の信用は損なわれる。「長い間何もせずに放っておく人がいる」と、マッコーエンは言う。上司が変われないなら、異動を願い出るか、会社を辞めるべきだと彼は言う。「私は、ある程度の鋭さを持ち、もっと向上できるよう積極的に刺激を与えてくれる人と仕事をするほうが好きだ」。あなたの上司がこのようでないなら、新しい上司を探すべきときかもしれない。