ベテラン社員は、どうすればやる気を出して仕事に取り組んでもらえるか、頭を悩ませるリーダーも多いのではないでしょうか。プライドを傷つけず、高いモチベーションで成果を出してもらう“向き合い方”について、語ってもらいました。(2023年3月27日レター)

私が仲間と一緒にマネーフォワードを立ち上げたのは36歳のときでした。創業当時のメンバーは6人。そこから数々の失敗を重ねながら2017年に上場して、現在、社員の数はグループ全体で約2000人まで増えました。キャリア採用が中心ですから、その中には私より年上で経験豊富な仲間も大勢います。それらの社員に対して、「年上だから」という理由で評価や接し方を変えることはありません。社員に声をかけるときは、誰に対しても「さん付け」です。年齢のみならず、性別、国籍、学歴……。こうした属性は働くうえで関係ないというのが、私の基本的なマネジメント姿勢です。

ただし、仕事に年齢は関係ないからといって、相手をリスペクトしなくてもいいわけではありません。そこを履き違えて「社長の言うことを聞け」とやってしまうと、やはり「年下のくせに偉そうに」と思われかねない。ポジションがどうであろうと人生の先輩であることには変わりないのですから、人としての敬意を欠いてはいけないと思います。

(構成=村上敬)