社内のムードは会社の業績を左右します。業績好調な会社には活気があり、活気が挑戦する勇気を生み、成功を収めるという好循環があります。ナガオカは社員に成功体験を発表してもらう場を作ることで会社の空気を変えました。緊密なコミュニケーションを生み、業績を押し上げたナガオカ流の社内活性化策とは――。(2023年12月25日レター)

経営者は社員に方向性や戦略を示しますが、結果を生むのは一人ひとりの社員です。働く人が生き生きと自分の持てる力を発揮してくれたなら、社長に経験や実績がなかろうと関係なく、業績を上げることはできます。社員に生き生きと働いてもらうには何が必要なのか。私は「活気」だと思います。

私が入社した当時、会社のムードは停滞していました。組織は完璧なピラミッド構造。コミュニケーションは上から下への一方通行。それで業績は低迷しているのですから、社員に諦めムードが漂うのも無理からぬこと。そんな空気を変えたいと設置したのが「成功体験会議」です。その名の通り、一人ひとりに自らの成功体験を全員の前でプレゼンしてもらう場です。

(構成=大島七々三)