逆境を乗り越えるためには、努力が不可欠。つらく長い努力の道をナンバーワンに上りつめるまで歩める人に共通して持っている「努力の原動力」とは一体どのようなものか? 宮原社長が考える「勝者の思考法」をとは何か?(2023年4月10日レター)

私のビジネス人生は、ナンバーワンを目指す戦いでした。ただし、競争して1位になることは目的ではなく「手段」です。人に勝った負けたを目的にする人生は、低レベルで寂しいだけです。

では、何のために働くのか。私を突き動かしているのは「使命感」と「向上心」です。世のため、人のために生きると決めたから国の防衛を志しましたし、自衛官になることを断念した後も日本を良い国にするためには教育を変えなければならないという信念のもと「戦後の復興は、教育をおいてほかにない」という創業者の考えに魅かれて学研に入社しました。また、向上心は他人ではなく自分との勝負です。昨日の自分より少しでも成長したい。その思いで日々仕事に打ち込んでいます。ナンバーワンを目指すのも、使命を果たし、自分を成長させるための手段なのです。

(構成=村上敬)