AIの存在が、急速に身近なものになってきました。それとともに、近い将来さまざまな職業において、AIに仕事を奪われてしまうのではという懸念が語られています。ところが柴山氏は、「実は、会計業務にとっては、AI時代は非常においしい」と語ります。それは、いったいなぜなのでしょうか。

公認会計士や税理士はAI時代に価値が上がる

2022年11月に対話型AI(人工知能)サービスである「ChatGPT」が登場しました。人間のように自然な会話ができるうえに、文章の生成や編集ができるとあって、リリースからわずか5日後にはユーザー数が100万人を突破し、その後も世界中でユーザーが増えています。

AIという言葉をメディアで頻繁に見聞きするようになったのは、それから遡ること7年前の15年あたりからでした。その年の12月に野村総合研究所が、英国オックスフォード大学のマイケル A.オズボーン准教授およびカール・ベネディクト・フレイ博士との共同研究に基づいた、1本のレポートを発表して大きな話題になったのです。

(構成=伊藤博之 撮影=横溝浩孝 図版作成=大橋昭一)