メイさんは、自分のアイデアにこだわりすぎず、よいアイデアは堂々と参考にしようと言います。前提となるのは、雑談さえも聞き流さない、情報収集への姿勢です。(2021年3月22日レター)

お金をかけないブランディングの手法を、すべて自分で考える必要はありません。このやり方はうまいな、いいなと思ったら、うちでもすぐやろうという柔軟さが、経営者やリーダーには必要です。とくに外資系企業では、よいアイデアは堂々と参考にしようという姿勢があります。誰も試したことのない独自のやり方にこだわるのは、非効率だと私は思います。

そのためには、情報収集が欠かせません。他社、他業種の成功事例を積極的に知る努力をしているでしょうか。海外の事例を知ることも、貴重な情報源です。私は、朝、家を出る前に日本のニュースを観て、米国のNBCナイトリーニュースをビデオポッドキャストで観ます。昼食の時は、オランダのニュース番組を観てヨーロッパ各国の動向をチェックします。帰宅したら、日本の経済ニュースを観ます。それぞれ内容が全然違うし、掘り下げ方も違います。全世界の政治の動きや経済の異変を把握できると、日本でいずれ話題になるトレンドも見えてきます。

(構成=御堀直嗣)