インターネットやAIで簡単に情報が手に入る時代に、あえてじっくりと本と向き合うことにはどんな意義があるのか。読書の効能と読み方のコツを紹介しよう。

読書の「広さ」「深さ」が地頭を鍛えてくれる

私が考える「地頭がいい人」とは、対応力がある人です。過去に経験のない出来事に直面しても、瞬時に状況を理解し、機転を利かせて対応できる。それが地頭の良さだと思います。

学校の勉強ができるだけなら、それは「頭がいい人」です。学校では体系的なカリキュラムが用意され、それに沿って計算問題を解いたり、読み書きの練習を積んだりすれば、テストの点数も上がっていきます。つまり正しい手順を踏むことで、段階的に頭がいい人になっていくわけです。

一方、地頭の良さはテストで測れませんし、「このドリルを解けば地頭がいい人になれる」という決まった手順もありません。「地」には、「土台となるもの」といったイメージがあります。自分が本来持っている力をベースに、仕事でも難しい課題や前例のない問題に対応できる。そんな人は地頭がいいといえるでしょう。