挑戦するのは常に「今」がベスト
私はこれまでに「米国公認会計士」や「気象予報士」「中小企業診断士」「行政書士」をはじめ、1000個以上の資格を取得してきました。ストイックな努力家に見えるかもしれませんが、様々な学びをゲームやイベント感覚で楽しんでいます。また、どうすれば最も効率的に試験を攻略できるかを考えるのも、ゲームに近い感覚の面白さがあると感じています。
資格試験は基本的に、創設から時間が経つほど難しくなる傾向があり、易化することはまずありません。たとえば、「管理業務主任者」というマンション管理の国家資格の合格率を見てみると、2001年度に行われた初回は約58%でしたが、24年度には約21%にまで下がっています。このように資格が世間に定着するにつれて、合格率が下がる傾向があるのです。
試験を主催する側としては、創設当初は資格を世に広めるため、合格ラインを甘めに設定して合格者を多めに出し、資格の広告塔になってもらおうという思惑があるのではないかと思っています。ですが、合格者が増えてくると、有資格者の質や希少性を保つために合格者数を絞る傾向があります。また、資格の人気が高まるほど試験対策のための教材や情報が充実し、他の受験者との差がつかなくなることで、相対的な難度は上がります。つまり、取りたい資格があるなら、できるだけ早いうちに狙うほうが取得しやすいというわけです。
受験者数の増加には世間の流行なども関係しますが、「賃貸不動産経営管理士」のように、もともと民間資格だった資格が国家資格になったことで注目度が高まり、受験者が増加し、難度が高くなるケースもあります。
また、年齢とともに記憶力や集中力が落ちてくることも、勉強を後回しにするほど状況が悪くなる要因のひとつです。「今日が人生で一番若い日」という言葉がありますが、これはまさにその通り。取りたい資格があるなら、そう思い立った瞬間が勉強を始める最良のタイミングだといえるでしょう。
「学校の勉強」の感覚を捨てよう
とはいっても、勉強に対して「つらい」「大変」というイメージを持っている方も多いかもしれません。私が思うに、勉強を苦行のように捉えてしまう方や、資格の勉強をうまく進められない方は「資格の勉強」を「学校の勉強」と同じように考えてしまうことに原因があるように思います。
新しいことを学ぶことは本来楽しいことであるはずです。しかし学生時代の勉強では「周りと比較される」「親や先生から強制される」「興味を持てない科目も勉強しないといけない」など、学びそのものとは別のネガティブ要素を経験したことがあるせいで勉強に対して意欲がわかなくなったという方も多いのではないでしょうか。しかし、大人になってからの勉強は、自分が興味のあることを自分のペースで学べばいいのです。学生時代の勉強とはまったく別物として捉えていただきたいです。
また、資格試験の合格ラインは一般的に満点の6~7割程度です。そのラインを1回でも超えればよいだけなので、満点や高得点を取る必要は必ずしもありません。これは裏を返せば「3~4割は間違えてもいい」ということで、完璧を目指す必要はありません。むしろ、戦略的に「あえて手を抜くところ」を決めるなど、いかに「選択と集中」を意識した勉強をするかが、試験で結果を出すための重要なポイントになってきます。
いきなり過去問! 資格王の非常識勉強法
多くの人は、学生時代の勉強の名残で「参考書で知識をつけてから問題にチャレンジする」という進め方をされているのではないかと思います。ですが資格試験の勉強では、「いきなり過去問をやる」のが最も効率的です。実際私自身、参考書は一切使わずに過去問の勉強のみで合格した試験もたくさんあります。
過去問を最重視すべき理由は、自分が挑む試験のことを知らずに、「何をどう勉強すべきか?」という計画を立てることが無謀だからです。過去問を見るより先に参考書を熟読するのは、野球の試合を一度も見たことがないのに素振りを始めるようなものです。
ここから先は有料会員限定です。
登録すると今すぐ全文と関連記事が読めます。
- 広告最小化で快適な閲覧
- 雑誌『プレジデント』が最新号から読み放題
- ビジネスに役立つ学びの動画が見放題
- 会員限定オンラインイベント

