「正規雇用」で定年まで勤めあげ、退職金と年金で悠々自適に「勝ち組」を謳歌する時代はもう終わり。これからは「非正規雇用」の「負け組」だった人たちがお金持ちになれるという。この時代に「億り人」になる人とは。
右肩上がりで順調に増えていく資産のイメージ
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これまでの「貧乏」が「お金持ち」になれる

日本的雇用は、1960年代から70年代の高度経済成長期に最適化した雇用制度です。終身雇用と年功序列が前提なので、新卒で会社に「正規雇用」され、定年までコツコツ働けば、安定した暮らしと老後の悠々自適が約束されました。当時はそれが勝ち組で「非正規雇用」は負け組とされてきました。

ところがいまや、その図式が逆転しています。