なぜ自分だけできないのか劣等感を抱えていた

「ジャパネットたかた」といえば、いまだに父・髙田明の顔を思い浮かべる人が多いかもしれません。長崎の小さなカメラ店を、自ら広告塔になることで日本有数の通販会社に育てた父は、まさにジャパネットの顔でした。

髙田 旭人氏
ジャパネットホールディングス社長兼CEO 髙田 旭人(たかた・あきと) 1979年、長崎県生まれ。2002年、東京大学教養学部卒業。大手証券会社を経て、04年にジャパネットたかた入社。15年にジャパネットホールディングス社長に就任。現在はジャパネットホールディングスを含むグループ8社の代表を務める。

私が父から社長を引き継いだのは2015年です。それ以来、父は経営に一切ノータッチ。その状況で10年間やってきましたが、今でも「社長の息子さん」と呼ばれることがあり、父の影響力の大きさを思い知ります。

(構成=村上敬 撮影=的野弘路 )
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