「問題がないことが、問題」

メールの際に、「お世話になっております」や「お疲れ様です」から始めていませんか。こうした方は、まず売り上げを上げる気がありません。「人とつながる意識」が低いと言えます。

パソコンを使用する人
写真=iStock.com/Inside Creative House
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「お世話になっております」や「お疲れ様です」という常套句を何の疑いもなく、普通に使っている方は、誤解を恐れずに言えば、「小さな箱の中」で生きています。誰もが使っている言葉ですし、言葉として何の問題もありません。が、「問題がないことが、問題」なのです。

「お世話になっております」「お疲れ様です」から始まるメールは、間違っていません。間違ってはいませんが、文字が並んでいるだけで、書き手の意思や意図が感じにくいのです。

だからこそ、何の記憶にも残りません。その他大勢の中に埋没してしまうのです。

読み手の印象に残り、興味関心を惹こうとする意識を持つだけで、これからの人間関係やビジネスは大きく変化していくものです。

筆者は仕事柄、たくさんの優れた経営者やリーダーとお会いしますが、今回お伝えする内容は、こうした優れた方に共通する視点でもあります。

一見すると無難で、波風を立てない「いい人」だが…

さて、こうした意図のないメールを送ることは、一見すると無難で、波風を立てない「いい人」に見えるかもしれません。しかし、見方を変えれば、何も印象に残らない「どうでもいい人」になってしまわないでしょうか。

「いや、たかがメールでそれは言い過ぎでしょ」と思われるかもしれません。そして、その湧き上がってきた感情こそが「小さな箱」なのです。「小さな箱」の言い方を変えれば、固定観念、自分の枠組み、思い込みやパラダイムと言ってもいいかもしれません。

そして、メールに意思や意図を込めない方は、同じような仕事の進め方をします。一事が万事です。たかが、メールの書き方ひとつと思うかもしれませんが、その人の仕事に対する姿勢が透けて見えるのです。そして、優れた人は、こうした仕事に対する姿勢を驚くほどよく見ています。

こうした仕事への姿勢は、人生に対する姿勢につながります。

当然、お客さまへの向き合い方につながりますから、それを見て優れた人は、その人との付き合い方を決めています。そして、それは絶対に教えてくれません。