“極端なこと”を言うと視点が変わる
あなたは、近所で人に道を尋ねられたら、何と答えますか? 「この先の角を右に曲がって……」といった感じで説明するのではないでしょうか。私は、少し違います。世界地図(または地球儀)を取り出して親切に指でなぞって教えあげます。
「いやいや、それじゃデカすぎて分からないでしょ!」と、頭の固い人からは怒られるかもしれません。もちろん冗談ですが、普通の人であれば、ひと笑い起きて場が和むんじゃないかと思います。
私は常に、どうやったらウケるかを考えています。そういう時に、極端な発想をするというのは、定番です。面白いことが言えるということもありますが、視点を変えるうえでも「一度、思いっきり極端なことを言ってみる」というのは悪い手ではありません。常識で凝り固まった頭が、視点を変えるモードに切り替わっていくからです。
ビジネスシーンで、視点を変えた発想をしよう、という時に、「普通」に考えていては、変えようとしてもなかなか変えられません。まず、真っ先に「常識」が頭に浮かんでしまうからです。働く人はこんな服装や髪形が望ましいとか、朝早すぎる夜遅すぎるなんて非常識とか、こういう立地のお店はお客さんがたくさん来るけどそれ以外は難しいとか。
振り切ると突破口につながる
たしかに、常識に沿って考えれば大きな間違いは起こしません。誰からもバカにはされません。しかし、その常識が行き詰まって新しい答えが欲しい時には、周りからどう思われようが思いっ切り視点を変えることが必要です。そういう時は、思い切って一度考えを極端な方向に振り切ってみるといいでしょう。
極端に振り切る要素はいろいろあります。ビジネスに関連して考えてみれば、時間、年齢、分量、大きさ、材料、立地、予算……どれか1つを思いっきり極端に振り切ってみれば、突破口につながります。
例えば、打ち合わせ。だらだらと雑談が続いて時間が長くかかり、生産性が悪いというのはどこの会社でも起こりそうな話ですよね。であれば、「時間」という要素に着目して「1つの議題につき10分以内に結論を出す」とか決めてみてはどうでしょう。長く話せばいい結論が出るとは限りません。むしろ短時間で話すほうが物事に集中できます。
さて、ここで1つ問題を出します。