Zen Startup CEO 
宗像淳氏

「おまえ、いったい何を考えているんだ」。10年勤めた富士通を退職したとき、田舎の父親から大反対された。東大→富士通→アメリカ社費留学、と絵に描いたようなエリートコースを歩んでいた宗像淳は、当時どんな思いだったのだろうか。

「ご存じの通り、ITビジネスは非常に速く変化しているので安泰な企業などはありません。人材を内に抱え込みすぎている日本企業は、いい技術を持っているのに商品化に出遅れて、海外企業との競争に敗れてしまうことが多いのです。仕事をしながらずっと疑問に感じていて、2年間のアメリカ留学を終えてからは、『会社の外に出てみたい』という気持ちを抑えられなくなっていました」