人前で話すと激しく緊張して、思いが伝えられないのを何とかしたい。「喋り屋いちろう」こと古舘伊知郎さんに、人前でリラックスして話すコツを聞いた。答えは、意外な方向からやってきた――。
自分ではなく相手をリラックスさせる
一対一の商談でもプレゼンでも、何百人、何千人を相手にしたトークライブでも、マスメディアやYouTubeで顔の見えない無数の人間を相手に話すときも、心がけることは全部一緒だと僕は考えています。
大勢の人に訴求力のある話をするときは、その中の特定の一人に向き合うんです。「みなさんこんにちは」という心持ちが一番ダメ。特に話のクライマックスに向かうときは特定の一人、例えば「前から15列目の、チェックのジャケットを着ていらっしゃるあなた、年代的に僕と近いあなたに言いたいんですよ」と呼びかける。すると、周囲の人の意識がその人に向かってぞわぞわ、ぞわぞわっと集まってきます。半ば他人事のように聞いていた人たちに、「自分に言っているんじゃないか」と自主性を促すんですよ。
これ、鍼灸と同じです。ツボの真ん真ん中に鍼をぶち込むと、体が甘えて怠けるんです。ところが、一流の鍼灸師はそこからわざと0.5ミリとか1ミリ外して打つ。すると体のほうが、ツボにヒットさせるためにその打たれたポイントに寄せてくるんだそうです。西洋医学が否定する、自発性とか免疫力を含めた話だと思います。
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