90歳で91人のボーイフレンド、そして過去の恋は…
88人のボーイフレンドが集まり、一緒に写真撮影をしたという仰天エピソードもまた、史実通り。ただし、『お母ちゃんからもろた日本一の言葉』によると、卒寿のお祝いのときに呼んだのは90人のボーイフレンドで、「行きたいけどどうしても行けない」といっていた男性が直前に駆け付け、91人の参加だった。
当時の様子をコシノジュンコはこう記している。
「じつはみんなが着ていたタキシードは、お母ちゃんのデザイン。『私のボーイフレンドにしてあげるから、あんた、タキシードつくんなさい』って、ちゃっかり商売もしてるんです。高いタキシードをつくらされるにもかかわらず、ご指名から漏れた人はみんな、すごい悔しがって。なんて人気者なんだって思いました」
三姉妹の父である夫は戦争で亡くしたが、男性から人気があった。ドラマでは糸子(尾野真千子)と周防(綾野剛)のせつない恋が展開したが、実際にも、妻子のいる男性との関係が20年近く続いたという。
骨折したり病気もしたが、前向きにパワフルに生きた
同じく『お母ちゃんからもろた日本一の言葉』の中では、ドラマと同様、綾子が病院を舞台に元患者たちをモデルにしたファッションショーを開催したことも次のように綴られている。
「これはお母ちゃんが88歳、宝塚の病院を舞台にファッションショーを開いたときのこと。観客は全員、500人あまりの患者たち。モデルは、元患者の10数名。最初は緊張していたモデルたちも次第に堂々とし、観客も大喜び。会場は大いに盛り上がりました」
その最後にみんなに向かって呼びかけた言葉が「笑いをなくしてはあきません。生きてやる!というパワーが大事」だった。
ちなみに、ドラマでは描かれていないが、綾子は79歳のときにヘルペスを発症。重症化し、後遺症の後神経痛に悩まされ、ひどいときは箸を持つのも痛いほどで、1年間痛みを隠した笑顔の練習をしていたこともあったという。そんな苦痛を抱えつつも、ヘルペスを「一生のお友たち」と呼んでいた。
ちなみに、同じく綾子をモデルにした新作映画『ゴッドマザー コシノアヤコの生涯』(5月23日劇場公開)では、大地真央が綾子を演じる。パワフルで前向きな生きざまがこちらでも描かれるようだ。
