月5万円でも定期収入があると一安心

・生涯現役で働く。
・お金が入る仕組みを持つ。

40歳以降は、この2つの方法でお金が入る経路をつくることを考えていきます。

まず、生涯現役で働くためには何をするといいのでしょうか? あなたが提供できる能力やスキルは何でしょうか?

たとえば、公民館で何かを教えている70代女性。現役の頃から培ってきたキャリアや趣味に関することを教えて、生徒20人から毎月3000円月謝をもらうと、月6万円になります。場所代を払っても、5万円は残るでしょう。年金+毎月5万円(年間60万円)の収入経路です。

細くても定期収入があるというのは、精神衛生上とても大事。このあたりは、本書の第4章でさらに詳しく解説していきます。

次に、お金が入る仕組みを持つことについて。これは、自分の労働力に頼らないで、お金が入る仕組みをつくるということです。

「投資信託を買って配当を増やしていく」という小さなものから、ビジネスオーナーになり、「人に労働を任せて、収益が入る仕組みを持つ」という大きなものまであります。

経営者(自分も働くことになる)ではなく、自分が寝ていてもお金が入る仕組みをつくるということです。難しそうですが、個人でもできます。たとえば、インスタ(Instagram)やブログのアフィリエイト(広告)で収入を得る、noteで文章を販売する、というのもこの仕組みを利用したものです。

「サムマネー」を自分でつくるには…

お金が入る仕組みは、「こうすれば必ずうまくいく」という正解はありません。なぜなら、変数が100くらい(投資額、適性度、期間、市況、本人の資質……)あるからです。自分にとって当てやすい金脈を探すしかありません。

・小さく始めてみる。
・うまくいくなら続ける。
・うまくいかないなら改善してみる。

これを繰り返すのです。チャップリンが映画「ライムライト」で残した名セリフがあります。

「人生は、恐れなければとても素晴らしい。勇気と、想像力、そしていくばくかのお金があればいい」

意訳して「夢と勇気とサムマネー」という言葉でも知られています(以前対談した竹中平蔵さんに教えてもらいました)。ビックマネーじゃなくていい、でもノーマネーはつらい。

私が提案したいのはこの「サムマネー」をどうやってつくるかを考えることです。私の試行錯誤は本書の第5章に書きましたので、参考にしてみてください。