あじ、さんま、さば…大衆魚が高級魚化、牛肉と鶏肉の価格差拡大

生鮮魚介の主要魚種別の価格を見ると、単価がおおむね200円かそれ以上のまぐろ、たい、えびといった高級魚の価格が1980年代に上昇し、1990年代に低下しており、これが、全体の生鮮魚介の価格推移にむすびついていた。まぐろは2006年から資源量の制約などにより価格上昇に転じている。この結果、高級魚の中でも、まぐろと養殖や輸入が多いたい、えびの価格差が開いている。

【図表】物価高騰で肉もそうだが特に魚が高くなった2
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一方、単価が100円前後、あるいはそれ以下の回遊魚中心の大衆魚については、2000年代までは低下していたあじ、さんまを含めて漁獲量が減り、最近は全体的に価格が上昇傾向にある。

まぐろを除く高級魚が輸入や養殖の影響で価格が落ち着き、沿岸・沖合資源の減少で大衆魚の価格が上昇しているので、今や高級魚と大衆魚の価格差が大きく縮まり、かつてのような明確な差がなくなっている。