「他のお母さんのようにできない」
子どもたちが保育園に通うようになると、村田さんは「他のお母さんのようにできない」という思いを強めていった。お迎えに行くと、他の母親たちが優しく子どもの話に耳を傾けているように感じ、眩しく見えた。
子どもたちが「今日こんなことがあったの」って話しかけていて、他のお母さんは「へぇ~そうなんだ。それで? それで?」って盛り上がっているんですけれど、私は「そう、よかったね」くらいの反応なんです。言い方とか対応とかちょっとしたことを他のお母さんと比べて、子どもは優しいお母さんが好きなんだろうなって劣等感を持ちました。
泣きやんでくれないとか、ごはんを作ったのに床に投げられちゃうとか、立ち止まって動かなくなるとか、子どもの不安定さを楽しむことは私にはできませんでした。でもそれを楽しみながら乗り切って、気長に「子どもだからね」って言うお母さんたちがいるのを見ると、私はあのようには感じられないと思いました。
「ごっこ遊び」がつらい
子どもの遊び相手をするにも、自分には適性がないのではないかと感じた。あるとき、「ごっこ遊び」の相手をするのが苦手だと気づいた。「お医者さんごっこ」や「保育園ごっこ」では、子どもが設定した細かいルールがあり、指定されるまま行動をとることが苦痛で仕方なかった。
長時間台詞を言い続けるのにすごく疲れてしまって、細かく指示や命令をされると嫌になっちゃう。「お母さん、遊んで」って言われても自分はやりたくない。だから断ってしまうんですけど、「今日はできないよ」って言うと、がっかりした顔をされてすごく申し訳ないなって。他のお母さんは付き合ってあげるんだろうなと思っていたので私は向いてないんじゃないかと思いました。
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