妻との会話にときどき苦労するという夫は少なくない。夫婦問題カウンセラーの高草木陽光さんは「何を話すかが問題なのではありません。『話す』ではなく『聴く』、そして『共感』するのです」という――。

※本稿は、高草木陽光『ホンネがわかる妻ことば超訳辞典』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

ソファに座るカップル
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目標を高く持ってはいけない

一般的には、「目標は高く持て」と言われていますよね。ですが「夫婦関係」においては、それは当てはまりません。仕事や遊びのなかで目標を高く持つことはいいことだと思いますが、夫婦関係にはじめから高い目標を掲げたら、きっと心が折れまくって、ほとんどの人はメンタルが崩壊するんじゃないかと……。

というのも、結婚の上に成り立つ「夫婦関係」は、当然ですが“自分だけ”が一方的にコントロールできるものじゃないからです。

自分の理想や目標が配偶者と一致するとはかぎらないし、たぶん皆さんも感じているように普段の何気ない会話のなかでさえも意見が食い違ったり、「ちょっと何を言ってるのかわからない」状態だったりするので、高い目標どころか、中くらいの目標さえクリアするまで長い道のりになることもあるのです。

「じゃあ、目標を立てないほうがいいのか?」というと、そういうことではありません。

簡単に説明すると、(1)「高い目標ではなく、“目的”を決める」→(2)「目的を達成するための“小さな目標”を立てる」→(3)「小さな目標をクリアしながら、目的達成を目指す」ということです。