妻との会話にときどき苦労するという夫は少なくない。夫婦問題カウンセラーの高草木陽光さんは「何を話すかが問題なのではありません。『話す』ではなく『聴く』、そして『共感』するのです!」という――。
※本稿は、高草木陽光『ホンネがわかる妻ことば超訳辞典』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
「妻だけコミュ障」の夫が多すぎる
夫婦問題のカウンセリングをしていると、相談者の男性からよくこんなことを訊かれます。「夫婦の会話って、何を話したらいいんですかね?」と。
十数年前は、「え? 夫婦なのにわかんないの⁉」(心の声)とビックリしたものですが、その質問があまりにも多いので、最近は「また“妻だけ”コミュ障か」と、当初とは違う驚きになっています。(妻だけコミュ障とは、妻とだけコミュニケーションがとれない夫のことをさしています)
夫婦で何を話したらいいのかわからないのは、新婚1年目の人も、20年目の人も同じで、何年夫婦をしていようが関係ないのです。
「夫婦の会話って、何を話したらいいんですかね?」の回答ですが、まず「何を話すかではない」ということを先にお伝えしておきます。「話さなきゃいけない」と思うから、みんな話せなくなるのです。「話す」ではなく「聴く」のです! そして「共感」するのです! もう少し付け足すと、「訊いてから→聴く」のです。