“共感要求系”妻ことば1:「風邪ひいたかも」

【妻ことば】
「風邪ひいたかも」
「なんか、頭が痛い」

(超訳)
「体調が悪い」って言っているときくらい、家事も育児も休ませてほしい。どうして夫は何もしてくれないんだろう? 具合が悪くても私が家事をするのが当たり前だと思っている、その神経が信じられない。

●夫が言いがちな返答
「オレのメシは?」
「病院行ってきたら?」
「オレも」

ただ“体調の報告”をしているわけではなく、いたわりの言葉や優しい言葉が欲しいときに口にする言葉。

妻が体調不良を訴えたとき、夫がやりがちなのが“解決策の提案”と、自分の“メシの心配”です。心配だからこそ「薬を飲んだほうがいい」「病院に行ったほうがいい」と言ってくれるのはわかるのですが、残念ながらそれらの言葉は妻にとって“優しさ”ではありません。

体温を測定する人
写真=iStock.com/FreshSplash
※写真はイメージです

妻は、「どうしたら早く治るか?」の答えを聞きたいわけではなく、真っ先に、“いたわりの言葉”が欲しいのです。「オレのメシは?」と、自分のメシの心配をする夫は、一生恨まれます。

また、「オレも熱っぽい」など、自分の体調不良を被せてアピールしてくる“オレも族”が、必ず出没するのもこうした場面です。そのような無神経な発言が度重なると、信頼も尊敬も失われ、妻の気持ちは一気に冷めてしまうでしょう。まずは自分の心配よりも、妻へのいたわりを!

●こじらせない返答例
「大丈夫? 食欲は? 食べられそうなら何か作る(買ってくる)よ」
「あとは僕がやるから、今日は早く休んで」